仮面ライダーBLACK

『仮面ライダーBlack』(かめんライダーブラック)は、石ノ森章太郎の漫画作品。

特撮テレビ番組『仮面ライダーBLACK』の漫画版で、週刊少年サンデーにて1987年~1988年にかけて連載された。

重要な登場人物の名前はテレビ番組版と同じだが、登場する仮面ライダーの外見や展開については大幅に異なっている。

あらすじ
記憶を失い、ニューヨークの地下水道をうろつく男。彼こそは、秘密結社「ゴルゴム」に体を改造され、研究室から逃げ出した日本人・南光太郎だった。テレビ番組「裏の世界(リバースワールド)」の取材陣、サムとケイトと知り合った彼は、カメラマンとして取材に参加し、世界の奇怪な事件を追う中で、自分の記憶を取り戻し謎を解明しようとする。

自分が京都で生活していたことを思い出した光太郎は、取材陣とともに京都へと向かった。そこで、彼は自分の過去を知らされる。

光太郎は両親を失い、親の親友だった秋月家で育てられていた。秋月家の子供、信彦・杏子と共に、同じ家族のように育てられた光太郎だったが、去年、信彦と共にニューヨークへ空手の親善試合をしに旅立った折に、交通事故で亡くなった…と。
しかしそれは「ゴルゴム」の陰謀だった。信彦がいまだに「ゴルゴム」の手にあると知った光太郎は、世界各地へと旅立つのだが…。

作品後半で、信彦は京都の自宅へと帰ってくる。彼はすでに「ゴルゴム」の組織の人間になってしまっているのか? ゴルゴムと対決することを誓う二人だが、物語は世紀末へと進んでいく。

作品説明・補足
実は、作品内で光太郎が「仮面ライダーBlack」を名乗るのは1回だけである。作品中盤において、光太郎の先輩・大門五郎が、昔のテレビ番組「仮面ライダー」に模したバイクを光太郎にプレゼントした回でのことだが、それ以降、名乗りもしなければ呼ばれもしない。そもそも行動範囲が世界各地と広いため、そのバイクを光太郎が利用することはほとんど無かったのである。光太郎の変身後の姿は、あくまで黒いバッタ人間として扱われている。
作品内に登場するホテルは、すべて「プラトンホテル」の系列である。これは、石ノ森章太郎の作品『HOTEL』の舞台となるホテルであり、他作品との関係もうかがえる。

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