オールブラックス

オールブラックス(All Blacks)は、ラグビーニュージーランド代表チームの愛称。チームのユニフォームは、上下ともに黒である。オールブラックスは、国際試合の前にマオリの出陣の踊り、ハカを行うことで知られている。

1905年から1906年にかけてイギリス遠征を行ったニュージーランド代表チームを新聞などがオールブラックスと呼んだのが始まりであり、このチームはオリジナルズ(The Originals)と呼ばれる。その代表メンバーの1人であったビリー・ウォーラスは、愛称はロンドンの新聞が代表チームの戦いぶりを評して、全員バックスのように戦うと書きたてたことからオールバックスと呼ばれるようになり、それが変わってオールブラックスになったと主張している。別の説によると、チームのユニフォームの色は当時から黒が多く使われており、ブラックスは新聞の記事になる以前から使われていた愛称の1つだとしている。

1925年の遠征以後、代表のユニフォームは黒一色になり、唯一のアクセントとして銀色のシダがあしらわれることとなった。

ラグビーはニュージーランドの国技として国民に親しまれており、オールブラックスの一員に選ばれることは、イギリス本国からナイトに任ぜられることより名誉であると考えている人が多い。伝統的に強豪の1つであり、ワールドカップの制覇だけでなく、世界の全ての代表チームに大きく勝ち越している記録をもっている。

歴史
オールブラックスは歴史的に強豪であり、オーストラリア代表のワラビーズや南アフリカ代表のスプリングボクスに対して勝利を積み重ねてきた。一方で国内市場が小さいことからプロスポーツ化の流れに乗り遅れ気味であり、以前ほど圧倒的な実力差とは言いがたくなってきたのも事実である。

しかし、現在でも国際試合でオールブラックスに通算成績で勝ち越している代表チームはなく、また百年以上の対戦記録が残っているにも関わらず、一度としてオールブラックスを破ったことすらない代表チームも数多く存在する。カナダやフィジー、イタリア、トンガなどは2004年11月現在、未だに1勝もあげることができずにいる。またスコットランド代表は2引き分け、アイルランドとアルゼンチンも1引き分けで未勝利である。日本代表は1995年に南アフリカで行われた第3回ラグビー・ワールドカップ予選ラウンドで145対17で惨敗している。

ワールドカップでの記録は1位と2位が1度ずつ、3位2回、4位1回である。

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